こんにちは、hikoです。
Googleが推進するPWAという技術について下記の疑問に答えていきます。
PWAを導入すべき理由は?
PWAにすると何ができるようになるのか?
PWA化するとどんなメリットがあるのか?
私が普段の仕事のなかで実際に企業向けに説明している内容なので、有益かと思います。
PWA(Progressive Web Apps)は簡単に言うとWebサイトをスマホアプリのように動かせるようにできる技術です。はじめはAndoridのみが対応していましたが、iOSも徐々に対応してきています。
PWAを導入しているサイトも徐々に増えており、日本経済新聞やTwitter、SUUMOなど多くのメディアがすでに対応している注目の技術です。
PWA化がメディアサイトで必須の理由
結論から言うと、ユーザーとの結びつきを強める機能が専用アプリを開発しなくても使えるようになるからです。
たとえば、
- ホーム画面にアイコンを追加し、ブラウザではなくてアプリのように動作する
- オフラインでも記事などが読める
- プッシュ通知により、直接情報を届けられる
これらの機能を、既存サイトをPWAに対応させるだけで利用できるようになります。そのためメディアサイトはもちろん、ECやリアル店舗などでも取りれたほうがいいでしょう。
ユーザーとの結びつきが強まり、長期間にわたって商品やサービスを利用してくれることにつながります。
PWAの効果
実際にPWAを導入したメディアでは高い効果を発揮しています。
国内では、日本経済新聞が2017年11月よりサイトをPWAに対応させたことにより下記のような成果がでたそうです。
- サイト読み込みのパフォーマンスが3.5倍
- オーガニック検索の流入アップ
- コンバージョン率の工場
Googleの公式ブログからの引用も貼っておきます。
日経ではLighthouseのスコアが23点から82点に急上昇するという驚異的なパフォーマンス改善を行いました。Time-to-Interactive指標は14秒向上し、オーガニック流入、速度、コンバージョン率、1日当りアクティブユーザー数もすべて向上するという結果となりました。
Google開発者ブログ「ケーススタディ」より引用
PWAのメリット
このような成果がでるのはPWAに次のようなメリットがあるからです。
その1 : キャッシュを利用による、高速化とオフライン利用
PWAの「Service Worker」という仕組みがキャッシュ機能をもっているため、ホーム画面に登録した端末にコンテンツを読み込んでおくことができます。このため、オフラインでも記事が読めたり、読み込みの速度が高速になります。
その2: 検索順位が上がるSEO的な効果
PWAは上記で述べたように、表示速度が高速がすることによりユーザーの利便性があがります。そのため、検索エンジンもユーザーに価値のあるサイトだと判断し、検索順位が上がる可能性が高いと考えられます。
その3 : ワンソースマルチユース
ワンソースマルチユースは簡単にいうと「一度で二度おいしい」ということです。
AndroidとiOSに対応したアプリをつくろうとすると、それぞれ別のコードを書く必要がありました。しかし、PWAならば一つのWebサイトがあれば、さまざまな端末でアプリのように動きます。
PWAデメリット
いいところばかりのPWAですが、もちろん下記のようなデメリットもあります。
- アプリストアを通さずにスマホにインストールできるため、インストール数の把握ができない。
- iPhoneなどiOS端末では、通知など一部機能がつかえない。(2019年10月現在)
しかしながら、iOSに関してはアップデートのたびに対応機能が多くなっているので通知機能についても使えるようになる可能性が高いでしょう。
まとめ:とくにプッシュ通知は使える
PWAの機能のなかでもプッシュ通知は魅力的です。
運営側からユーザーの手もとに直接情報をとどける方法はメルマガかアプリのみでした。LINE@などもありますが、あくまで他社のプラットフォームを借りている状態です。
しかし、PWAならば自社メディアから直接ユーザーの手元に情報が届けられます。大手のメディアはもちろんですが、地域限定のローカルメディアなどで真価を発揮するのではないでしょうか。
今回は以上です。